こんにちは、時短ギア管理人の清光です。

面倒な作業を見つけると、つい「これ、自動化できないかな」と考えていませんか?

私もそうでした。でも1年以上、自作の業務ツールを育ててきて気づいたんです。

自動化=正義とは限らない、と。

この記事では、自動化のデメリットと、その対策として「あえて摩擦を残す」設計の考え方を、私の失敗込みで紹介します。

確定ボタンの前で一度手を止めるイメージ
事故る一点だけ、あえて一度止める

なぜ「自動化=正義」とは限らないのか

自動化のいちばんの効果は、確認や手間を省いてくれることです。

ところが、この「省いてくれる」が、そのままデメリットにもなります。

省力化とは、言い換えれば「人間に確認させない」ということだからです。

急いでいるとき、既定値のまま「はい」を連打して、間違ったまま確定してしまう。

効率化が好きな人ほど、この罠にハマりやすいんですよね。

正直、私はこれで痛い目に遭いました。

自作の自動ジョブが、最後の一段(外部への書き込み)だけコケていたのに、全体は「成功」の通知を出していたんです。

上の処理の結果しか見ていなかったので、失敗が”成功”の顔をして通り過ぎていました。

コードが読めない私がその失敗にどう気づいたかは、自作の自動化がコケたときの話にも書きました。

自動化は速い。でも速さと引き換えに、間違いも高速で通してしまいます。

これが最大のデメリットです。

対策は「あえて摩擦を残す」設計

そこで私が出した対策が、自動化の逆――あえて摩擦を残すことでした。

具体的には、自作の入力フォームを「テンプレで一発」ではなく、こうしました。

全項目が埋まるまで、確定ボタンを押させない。

これは省力化とは真逆です。わざと一手間を増やしています。

でも、この一手間が「急いで間違ったまま確定する」事故を止めてくれるんです。

摩擦を設計する3ステップ

  1. まず「ここで間違えると後で大事故になる」箇所を1つだけ選ぶ
  2. その箇所だけ、自動化・省力化をあえてやめて確認を挟む
  3. それ以外の面倒な作業は、遠慮なく自動化する

ポイントは、全部に摩擦を足さないことです。

事故ると痛い一点にだけ摩擦を残し、あとは思い切り楽をする。メリハリが肝心です。

「省力化」と「あえて摩擦」の使い分け

場面 向いている設計
やり直しがきく作業 省力化・自動化でどんどん楽に
間違うと取り返しがつかない確定操作 あえて摩擦を足して一度止める
無人で動く自動処理 「本当に最後までできた印」を必須にする
省力化とあえて摩擦を使い分けるイメージ

通しで見るとこうなります。

以前は急いで入力すると空欄のまま確定でき、後で「あの項目が抜けてる」と探し直して10分溶かしていました。

今は全項目が埋まるまで確定できないので、その場で気づけます。探し直しの10分がゼロになりました。

もう一つ入れている摩擦が「二重に押しても壊れない」仕組みです。

失敗して手で再実行するとき、うっかり二回流してしまうことがあります。

「もう完了した印」があるものは二度動かさない。これも人の注意力に頼らないための、あえての一手間です。

この「摩擦の設計」は、AIに頼むときの言い方も大事です。

私はコードが書けないので、AIにこう指示します。

全項目が埋まるまで確定ボタンを押せないようにして
空欄があれば、どこが空欄か画面に出して

「楽にして」ではなく「ここは止めて」と伝えるだけで、事故りにくい道具になります。

よくある疑問に先回りで答えます

Q. 摩擦を足したら、結局また面倒になりませんか?

なりません。摩擦を残すのは事故ると痛い一点だけです。

残りは自動化するので、全体ではむしろ速くなります。

Q. どこに摩擦を残すか、どう見分ければいいですか?

「間違えたら誰かに謝る羽目になる操作」かどうかで判断しています。

謝る系の操作は確定前に一度止める。それ以外は止めない、が私の基準です。

Q. 自分は「急ぐと確認しない人間」だと思えないのですが?

正直、私も認めたくありませんでした。

でも「自分は急ぐと確認しない」と前提を置いて設計したほうが、結果的に事故が減りました。

まとめ:浮いた時間を、事故で溶かさない

  • 自動化のデメリットは「人間に確認させない」こと。急ぐと間違いも高速で通る
  • 対策は、事故ると痛い一点にだけ「あえて摩擦」を残すこと
  • やり直しがきく作業は思い切り自動化し、確定操作だけ一度止める
  • 無人の処理には「最後までできた印」を必須にする

全部を自動化しない、という判断もまた効率化です。

事故のやり直しで溶ける時間こそ、いちばんもったいない時間ですから。

今日はここまで。この記事が、あなたの時間を少しでも価値に変えるお手伝いになれば嬉しいです。

それでは、また次の時短ハックでお会いしましょう。