こんにちは、時短ギア管理人の清光です。

AIに「これ作っといて」と丸投げして、途中で話が噛み合わなくなった経験はありませんか。

私も最初はそうでした。頼むたびに前提を説明し直して、出てきたものが思っていたのと違う。

その繰り返しです。

この記事では、AI丸投げの失敗を防ぐために私がやっている「作らせる前に指示書を1枚書く」という方法を、実物のテンプレートごと紹介します。

AI丸投げの失敗を防ぐために指示書を書いている手元
作らせる前に、まず1枚。

なぜAIへの丸投げは失敗するのか

理由はシンプルで、AIはあなたの職場を知らないからです。

しかも多くのAIは、会話が終わると前提を忘れます。次に開いたときは、また初対面から始まるんですよね。

だから毎回「うちの業務はこうで、この作業はこの順番で…」と説明することになる。ここで説明が少しずつズレて、出てくる物もズレていきます。

正直これは、新人さんに毎日同じ説明をしているのと同じです。時間がもったいない。

私の1003コミット、1本目はコードじゃなかった

私はプログラミングが書けません。コードの良し悪しも、正直いまだに分かりません。

それでもAIに任せて、現場が毎日使う業務システムを自作してきました。

直近の記録を見返したら、約44日で1003回の更新(コミット)を積んでいました。本業があるので、その7割は休みの日と週末です。

で、その1003回の1本目が何だったかというと——コードではなく、AIへの指示書でした。

2本目も同じ指示書の更新。コードらしいコードを書き始めたのは、そのあとです。

そして3本目で、使う技術そのものを乗り換えました。最初は大手の仕組みで作るつもりだったんです。

ところがAIに「なぜそれがいいと思う?」と聞き返したら、自分の理由のほうが先に崩れました。

このとき、まだ1行も実装していません。だから乗り換えのコストはゼロでした。

これが指示書を先に書く一番の効き目です。

指示書に書く4つのこと

難しいことは書きません。私が書いているのは、この4つだけです。

  1. 何を作るか — 誰が、いつ、何のために使う道具か。1〜2行で十分。
  2. 使う技術 — 決めた構成と、その理由を1行。
  3. 現場のルール — AIが絶対に知らない、その職場だけの決まりごと。
  4. やらないこと — 範囲外。「ここには手を出すな」という線。

4つ目が地味に効きます。AIは親切なので、頼んでいない所まで気を利かせて直してくるんですよね。

指示書1枚と砂時計のあるデスク

そして指示書は、自分で書かなくて大丈夫です。私はいつもAIに書かせています。

これから一緒に業務ツールを作ります。
まだコードは書かないでください。

先に「前提の指示書」を作りたいです。
私の仕事は〇〇で、△△の管理を楽にしたいと思っています。

次の4つを、私への質問で埋めてください。
1) 何を作るか(誰が・いつ・何のために使うか)
2) 使う技術と、その理由
3) この現場だけのルール
4) やらないこと(範囲外)

これを投げると、AI側が質問してきます。答えていくだけで指示書が1枚できあがります。

できた指示書は、プロジェクトのメモや固定の指示欄に保存しておく。次からは最初にそれを読ませるだけです。

私の環境では、セッションのたびに前提を説明していた5〜10分が、ほぼゼロになりました。

最初にハマったのが「指示書が育ちすぎる」こと

ここが一番の落とし穴でした。

指示書は使っていると太ります。機能が増えるたびに追記して、1ヶ月もすると、もう読み返す気にならない量になっていました。

怖いのは、古くなった記述が混ざることです。

もう変えたはずの仕様が残っていると、AIはそれを正しいと信じて、その通りに作ってきます。しかもこちらは、コードが読めないので気づけません。

実際に私も、つい先日この指示書のダイエットをしました。誤情報を消して、細かい参照情報は別ファイルへ追い出し、本体は「前提だけ」に戻す。

目安は月1回の見直しです。太った指示書は、無いより悪いことがあります。

よくある疑問

Q. 指示書って、どのくらい書けばいいですか?

最初はA4半分で十分です。私の1本目も、業務の前提を数行書いただけでした。

足りない所はAIが質問してくるので、そこで足せばいいんです。

Q. 途中で方針が変わったら?

指示書を書き換えます。それだけです。

むしろ変わった時にこそ効きます。私は1行も実装しないうちに、技術ごと乗り換えました。

コードが無いから、捨てるものも無い。

Q. AIが指示書を読んでくれない気がします

だいたい長すぎるのが原因です。上のダイエットを試してみてください。

読ませたい前提は、短いほど通ります。

まとめ

  • AIへの丸投げが失敗するのは、AIがあなたの職場を知らないから
  • 作らせる前に「指示書」を1枚。中身は何を作るか/使う技術/現場のルール/やらないことの4つだけ
  • 指示書はAIに質問させて書かせればいい(上のプロンプトをそのまま使えます)
  • 月1でダイエット。古い記述はAIを迷わせる

=毎回の説明5〜10分が消えて、「作ったあとに違った」という一番痛い手戻りが減ります。

私はこの1枚から始めて、44日で1003回ぶんの積み上げができました。プログラミングが書けないままで、です。

今日はここまで。この記事が、あなたの時間を少しでも価値に変えるお手伝いになれば嬉しいです。

それでは、また次の時短ハックでお会いしましょう。