溜まったアイデアの優先順位はAIに決めさせる——9本を順位付けした話
こんにちは、時短ギア管理人の清光です。
やりかけの企画や書きかけの記事が溜まったまま、どれから手をつけるか決められずに放置していませんか?
この記事では、溜まったアイデアをAIに全部読ませて、理由つきで優先順位をつけさせる手順を紹介します。
私が10年以上放置していた小説9本で実際にやってみたら、結果が自分の感覚と全然違いました。そして、その「合わなさ」こそが収穫でした。

なぜ自分のアイデアの優先順位は、自分で決められないのか
理由はシンプルで、自分が作った物には自分が一番バイアスをかけているからです。
愛着、書いたときの苦労、当時ハマっていた流行。どれも中身の良し悪しとは関係ないのに、評価に混ざってきます。
「これは徹夜で書いたから思い入れがある」なんて、読む人にはまったく関係ない情報なんですよね。
AIはその背景を何も知りません。だから中身だけを見て並べられる。
正直、ここが一番効きました。優先順位を決める道具というより、自分のバイアスを剥がす道具です。
実際にやってみた:放置した9本をAIに順位付けさせた
10年以上前に書いて、そのまま放置していた小説が9本ありました。
それを全部AIに読ませて、「どれが一番アツいか、理由つきで順位をつけて」と頼んでみたんです。
結果は自分の感覚と全然合いませんでした。1位は、自分では「一般的すぎてイマイチかな」と思っていた作品です。
でも理由を読んだら納得してしまって、いまその1本を書き始めています。
面白かったのは、順位そのものよりAIが勝手に持ち出してきた見方の方でした。
「ポートフォリオとして考えましょう」と言って、9本を一軍・二軍・三軍・部品庫の4つに仕分けてきたんです。
完成済みの作品を「独立した作品」から「他作品への部品供給源」へ降格させる、という判断まで含めて。
「同じジャンルの椅子は1つしかないから、最良の部品を1本に集約しろ」。この一言で、9本を全部育てようとしていた自分の前提が崩れました。
しかもAIは、判断の原則まで明文化してきました。完結済み>未完、被りなし>被りあり、一次情報あり>なし、という3つです。
アイデアの優先順位をAIに決めさせる手順
やることは4つだけです。私は小説でやりましたが、書きかけのブログ記事でも、提案書でも、社内の改善案でも中身は同じです。
- 溜まっている未完成品を1か所に集める(テキストならコピペで十分)
- AIに全部まとめて渡し、「理由つきで順位をつけて」と頼む
- 順位に納得できなくても、まず理由だけを読む
- 「一軍/部品庫」のように仕分けさせて、今日手をつける1本を決める
2番で使ったプロンプトは、だいたいこんな形でした。
これから未完成の企画を9本まとめて渡します
評価軸はあなたが決めて、軸ごとに点をつけ、総合順位を出してください
順位より理由を厚く書いてください
最後に「今すぐ手をつける1本」と、その理由を教えてください
ポイントは「評価軸はあなたが決めて」の1行です。
こちらが軸を指定すると、結局は自分のバイアスをAIに移植することになるんですよね。
軸から任せるから、ポートフォリオのような自分にない見方が出てきます。
手をつける1本さえ決まれば、あとは進みます。以前書いた何を成し遂げるかを決める話と地続きで、決めること自体が一番の時短なんです。

最初にハマったのが「AIの評価を丸呑みしそうになる」こと
これは正直に書いておきます。順位が出た瞬間、そのまま従いそうになりました。
でもAIは、その企画を取り巻く事情を何も知りません。締切も、自分の残り時間も、読む人の顔も。
使うのは順位そのものではなく、理由の方です。
理由に納得できたら採用する。できなければ「なぜそう見えたのか」を聞き返す。
非エンジニアの私がやっているのは、結局それだけです。
実は同じことを、自作の業務ツールでもやっています。
AIと一緒に設計を丸ごと1本作ったのに、既存の作りと真正面からぶつかると分かって、その設計をまるごとボツにしたことがありました。
AIが出した物でも、最後に決めるのは人間です。ここだけは任せられません。
逆に言えば、判断さえ自分でやるなら、並べる作業は全部AIに投げていい。これがかなり効きます。
ここでよく出てくる疑問
Q. 全部まとめて渡すと、AIが雑にならない?
私の場合、9本は一度で読めました。
ただ量が多いときは、先に1本ずつ要約させて、その要約9本を並べて順位付けさせる方が安定します。
Q. 順位が自分の感覚と合わなかったら失敗では?
逆です。合わないことにこそ価値があります。
自分と同じ答えが返ってくるだけなら、そもそも聞く意味がないんですよね。
Q. 仕事のアイデアでも使える?
使えます。ただし取引先の情報や個人情報が混ざっている物を、そのまま貼らないこと。
私は固有名を消して、企画の骨だけにしてから渡すようにしています。
まとめ:並べるのはAI、決めるのは自分
- 自分の作品には自分が一番バイアスをかけている。だからAIの方が客観的に見られる
- 評価軸ごと任せると、ポートフォリオや部品庫のような、自分にない見方が出てくる
- 使うのは順位ではなく理由。丸呑みせず、納得できたものだけ採用する
- 渡す前に固有名や個人情報は消す。骨だけで十分効く
浮くのは「どれからやろう」と迷い続けていた時間です。
私の場合、10年動かなかった9本が1本に絞れて、その日から書き始められました。迷う時間が、そのまま書く時間に変わった感覚です。
今日はここまで。
この記事が、あなたの時間を少しでも価値に変えるお手伝いになれば嬉しいです。
それでは、また次の時短ハックでお会いしましょう。